カテゴリ:キビタキ( 3 )

キビタキの森

スズメ目ヒタキ科キビタキ属 キビタキ Ficedula narcissina

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この趣味をやっていると○○ヒタキという言葉をよく耳にする。このような名前の鳥は世界中にたくさんいるが、日本でよく一般的に見られる(代表種)のはジョウビタキと本日の記事のキビタキだろう。所謂「小鳥」といわれるグループの代表的な野鳥で、色彩も鮮やかで姿かたちも可愛らしくて人気がある。特に初心者のころは、ジョウビタキやキビタキを初めて見かけると何やら嬉しいような、バーダーとして少しばかり偉くなったような気分になったりもする(笑)。
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そんな嬉しい気持ちにさせてくれたキビタキも、今や春の森に行くと嫌というほど目に付くようになった。特に少し珍しい野鳥を追いかけ始めると、キビタキの印象がスズメやシジュウカラといった何処でも良く見かける小鳥類と同じように思えてくる。個体数が多くて見かける機会が多いからそう感じるのだろうが、それがバーダーとして正しい心理状態なのか、甚だ疑問だ。

…というように、ブログで正論は書けても、実際はフィールドに出れば一般種の野鳥より珍種の野鳥を見た方が嬉しいし、得したような気分になるのは人情というものだろう。
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キビタキとの初めての出会いは、昨年春の東京某所だった。バズーカ砲装備のオッサンカメラマンが10人ほどワイワイガヤガヤやっていて、何だと聞いたらキビタキがいるという。やがて鳴き声が聞こえなくなって、オッサンたちも蜘蛛の子を散らしたようにいなくなって、一人で歩いてたら「ピッコロロ」と聞きなれない鳴き声が聞こえて、その方向をパッと見たらキビタキがいた。もちろんバッチリ撮影して少しばかり得した気分になったものだが、そんな初々しい気分も今や昔、バーダーとして嫌らしくなった自分がここにいる(笑)。

花ばかり追いかけていた時代もそうだったけど、園芸品種として植物園や人家の庭で咲く花よりも、貴重な山野草や高山植物の花を撮影したほうが、自分が少しばかり偉くなったように感じたものだ。でも園芸種だろうと山野草だろうと雑草だろうと花は花で、その本質は同じものだ。写真という観点からすれば、被写体が有触れた種類だろうが貴重な種類だろうが、駄作は駄作でしかないし、秀作は秀作だ。

キビタキの鮮やかなオレンジは、バーダーとして嫌らしくなった俺への一種のイエローカードなのかもしれない。

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by a7m3-sam | 2016-05-06 01:56 | キビタキ

便乗するぅ?

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写真は、以前記事にしたこともあるキビタキ。
これはその時とは違う写真だが、撮影するのにはちょっとしたエピソードがあった。
ネットで見つけた撮影地は、アパートからはちょっと(かなり?)離れた所にある。割と有名な撮影地で、行けば誰かしら撮影してるから直ぐにわかると書いてあった。
撮影できるのは、この写真のキビタキはもちろん、コマドリ、コルリ、ソウシチョウ…と、まるで小鳥のオールスターキャストである(笑)。これは行くしかないだろう…てことで行ってきたのだが…
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ネット見で見かけた紹介文に、気になる記述があった。「この撮影地では餌付をして鳥を集めてる」という。
実際に撮影地でもパン屑を蒔いたりしてる人を何度か見かけたことがあるが、水鳥はまだしも、木の実や昆虫を主食とする小鳥類がこれで集まるのかな。。。と不思議だった。穀物類を食べるスズメならまだしも。でもその疑問は、現地に到着してすぐに理解できた。

午前3時に早起きして行こうと思ってたら、仕事疲れで疲弊してる昨今、寝坊してアパートを出発したのは午前5時だった。現着は9時ぐらいかな…と思いながら高速を飛ばす。どうせ寝坊したから山道ドライブを洒落こもうと思って、経路変更して途中で高速を降りて、山道…といってもかなり有名な道路を走る。こんな道を走るために、わざわざMT車に乗ってるのだ。しかしこのカーブの多さ。。。曲がる度にクラッチを切って変速。実は今左足がメチャクチャ痛い(笑)。途中何度か道に迷いながら、9時過ぎに現地到着。カメラを持って撮影ポイントに行ってみると、7~8人のカメラマンが三脚にカメラを据えてスタンバっていた。

初老の御婦人が帰ろうとしていたので(後ろに御主人がいる)ので声をかけてみたら、「今日は誰も餌持ってこなかったから鳥が来ないのよ。もう帰るわ」と教えてくれた。普通こういう2人連れは御主人がカメラ趣味で奥さんは一緒に来てる…というのがパターンだが、この御婦人は自ら大きな三脚に一眼レフと望遠ズームの組み合わせを担いでいる。大したもんだなぁ…と思いながら御婦人を見送り、自分の撮影準備(といっても一脚を延ばすだけ(笑))に入る。周囲のカメラマンは肝心の小鳥ちゃんが来ないのでヤレヤレといった表情をしてる。

すると1人のカメラマンが、三脚の脇に置いてあったラジカセ(今もラジカセというのか知らないが)のスイッチを入れる。
「ピロピロ、ピー」…どうやら鳴き声を流して鳥をおびき寄せようという作戦らしい。噂には聞いていたが実際やってるところは初めて見た。口笛で小鳥を集める「口笛の達人」の話は聞いたことがあったが、実際にこんなので鳥が来るのだろうか。

「来た!」
1人のカメラマンが叫ぶ。指差した方を見ると、パタパタっと羽ばたく鳥の姿があった。キビタキだ。東京で一度見かけているから今回は2回目の出会いとなる。彼らは渡りの途中で東京に立ち寄った後、こんな標高の高い所に来ているのだ。パシャパシャっとシャッターを切る音がする。俺も負けじと撮影してきたのが今回の写真なのだが、、、

この後も何種類かの鳥の声を流していたが、一向に鳥は来ない。
仕方ないので林道を歩いて鳥を探すことにする。山をぐるっと一周りして、シジュウカラ、エナガ等のお馴染の面々と、アカゲラ、アカハラらしき鳥を見る(ほんの一瞬のことで撮影はできなかった)。肝心のコマドリ(今回のメインターゲット)は一瞬ファインダーに捉えたが顔が枝に隠れてる。。。くっそ~。。。でもコマドリの姿は見れたし、さえずりも聞けたから、バードウォッチングとしては成功だ。
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シジュウカラとエナガはたいていの撮影地で見かけるが、いつ見ても微笑ましい。そして実はここの撮影地では報告されてない鳥を2種類ほど見かけた。追々記事にするのでここでは明かせないが、初めての鳥一種と、2回目の鳥一種。まさかこんな所で出逢えるとは思ってなかったのでビックリした。この2種類はバッチリ撮影できた。

+++++

近くのドライブインで昼食を食べて撮影ポイントに戻ってみると、さっきの連中はすっかり引き上げてて、別のカメラマンたちがいた。
さっきの連中とは違い、おそらく集団(写真サークル)だろう。各々小道具を持ち寄っている。餌か?と思ったら、たぶん何処かの森から勝手に持ってきたであろう水ゴケ、流木、熱帯魚店で買って来ただろうミルワーム。そして疑似音(鳥の囀り)を流すための音響機器。まるで映画撮影のごとくセッティングを慎重に繰り返し、餌を蒔くのはこ辺だとか三脚はこの辺でいいとか、何やかんややっている。ターゲットはコマドリらしい。

コマドリ…俺も今回はメインターゲットと設定して、200キロ近い道を飛ばしてここまで来た。このまま便乗すれば、95%の確率であの可愛い姿を写真に収められるだろう。だが、これは…

俺は一脚を縮めて、この日の撮影を終了した。
同じ写真趣味なんだろうけど、俺はアイツらとは絶対に違う…

+++++
※今日のキビタキは本当はアップしたくなかったのですが、エピソード紹介のために敢えて晒すことにしました。

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by a7m3-sam | 2015-06-14 20:42 | キビタキ

※画像クリックで別窓で大きく見れます
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↑ の写真はキビタキ(♂)都内某野鳥公園にて。

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この日は小鳥を撮影する気はなくて、水鳥狙いだった。シギ・チドリの類が来るにはまだ少し早い。しかしロケハン兼ねてあらかじめ目を付けておいた撮影地に行ってみよう…というのがこの日出かけた動機だった。サギ類と、気の早いシギ・チドリ2種類と、もはや常連メンバーとなったシジュウカラ、カワラヒワ、オオジュリン。まぁ、こんなもんか…と、ほぼ予想通りの結果。日も高くなってきたし、そろそろ帰ろうか。

と思って駅に向かって歩き始めたら、望遠レンズ装備のカメラマンたちが10人ほど固まっている。
「何かいるんですか?」と聞くと…
「キビタキですよ。」

キビタキ…ネットの野鳥図鑑で見かけた、鮮烈なオレンジ色の鳥。
「あっちに飛んでったね、どこ行ったんだろう」
「鳴かなくなった」

バズーカ砲みたいなレンズを装備した、物々しいスタイルのオッサンたちが集い、原色の衣装を纏ったアイドル(小鳥)を追いかける。同じような様子は新潟でカワセミを追いかけるカメラマンたちを見たことがあるが、この様子は一般の人たちにはどう映ってるんだろう…と考えたことがある。

一見して絶対に奇異に見えているはずである。もっともカワセミの時は俺も一緒になってシャッター押していたので、下手すれば自己否定になってしまうのだが(笑)。

カメラはもうバッグに終いこんでいたので、間に合わないな…と思っていたら、目の前のカメラマンたちは一頻りパシャパシャやった後、「ああ、いなくなった…」とかブツクサ言いながらクモの子を散らすように消えて行った(笑)。

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ふ~ん…駅まではもう少しあるし、カメラだけ準備して行くとするか…
と思って撮影態勢のまま出口に向かって歩き始めた。先ほどのキビタキ騒動の場所から数十メートル歩いたところで、遊歩道脇の木の上から、「ピィ、チュリリリ、ピイ…」という初めて聞く鳴き声。何かいる???

視覚と聴覚を研ぎ澄まし、気配を殺して鳴き声のした方を探す。数秒後、視界の中に鮮やかオレンジ色をした小鳥の姿が飛び込んできた。

とっさにカメラを構え、その鮮烈な姿を写した。カシャカシャカシャ…と連写の音が響いた。
撮れた写真を確認すると、キビタキだった。運が良かったのか、それとも巡り合わせ?

一期一会。野鳥はやればやるほど面白い。

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by a7m3-sam | 2015-05-13 10:10 | キビタキ