カテゴリ:カオジロガビチョウ( 1 )

侵入者

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スズメ目チメドリ科ガビチョウ属 カオジロガビチョウ Garrulax sannio
本ブログ始まって以来の、鳥類の外来生物初登場。

ミヤマホオジロを追って訪れた赤城山の南面で思わず遭遇した「侵略的特定外来生物ワースト100」という、あまり有難くない称号を持つ鳥である。鳥の場合は飛んで海を渡れるし、実際にそうやって長距離を移動する種類(渡り鳥)が多いから、あまり「外来種」という概念がない。だがこのカオジロガビチョウは渡りをしない(短距離の渡りはするらしい)鳥で、割と土着性が強いのだという。日本でも北関東の限られた区域にだけ存在が確認されている。

里山に生息する鳥なら図鑑を穴が開くほど見ているから大抵は判断が付くのだが、一見何の鳥なのかわからなかった。歴史の浅い特定外来種ということで図鑑にも載らず、Wikipediaにもカオジロガビチョウの項目がない。近縁のガビチョウ(同じく特定外来種)はネットのあちこちで見かけるが、カオジロガビチョウは国立環境研究所の「侵入生物データベース」でやっと詳細を発見。

元々が中国大陸の鳥で、あっちでは人気のある愛玩鳥であるという。日本には華僑がペットとして持ち込んだり輸入業者が販売しようとして持ち込んだが、篭脱けしたり、業者が山に放逐してそのまま定着した。ちなみに現在は鳥インフルエンザの影響で、野鳥類の国内持ち込みはほぼ不可能である。

特定外来種として悪者扱いされている生物はたくさんいる。祭りの縁日で売ってるミドリガメとか、子供たちの間で人気の高いアメリカザリガニなんかその代表。一方大人の趣味である「釣り」で人気のあるブラックバスなんてのも特定外来種だ。最近はテレビのニュースでアリゲーターガーが取り上げられることもあるが、あれも熱帯魚輸入業者が持ち込んだ外来種。鳥類では神社や公園にいるドバトもそうだ。哺乳類ではアライグマが有名。沖縄ではプレコが河川湖沼で大繁殖しているという。

「侵略的生物」と禍々しい称号を持つ彼らだが、別に彼らはSF映画に出てくる宇宙人みたいに地球侵略しようとして来たわけでも何でもなく、人間が自分の都合で勝手に持ち込んだ場合がほとんどだ。要はこれも人間による環境破壊の一環ともいえるわけだが、ある意味でブラックバスもカオジロガビチョウも「被害者」と言えなくもないわけだ。ただ被害者だから可哀想だ、このまま彼らを日本の生態系の一員として迎えて上げよう…とならないのが苦しいところで、当然彼らは駆除しなければならない。そうやって大鉈を振るわなければ、古来から日本にいる生物たちが一番迷惑してしまう。

環境省も予算を付けて駆除作業をやっているようだが、所詮付け焼刃程度でしかないのは明らかで、政府からしたら一部の不心得者がやった不祥事に貴重な税金を投入できるか…ってことなんだと思うが、ヘンチクリンな施設を建てたりするなら、もうちょっとこっちに予算を振ってくれても良いと思う。生物を殺すことにヒステリックに反対する団体や個人もいるが、世の中には不条理なことはあって当然だ。

何が本当に大切なことなのか…少し考えれば分かることだと思うんだけどね。

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by a7m3-sam | 2017-01-25 02:10 | カオジロガビチョウ