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Dimension Green

時の流れの中の孤立

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シラネアオイ。
日本固有種。キンポウゲ科シラネアオイ属シラネアオイの一属一種の孤立種(近縁の生物種が属内に存在しない)とされるが、分類法によってはシラネアオイ科として独立させられることもあって、そうなると科レベルでの孤立種となる。残念ながらこの写真を撮った日は今にも雨が降り出しそうな曇り空で、おかげで何か冴えない色になっている。園芸種のアネモネ(キンポウゲ)は花が大きくて立派な姿をしているが、日本の山野草のキンポウゲ科の面々はどれも花が小さくて可愛らしい姿をしているのに対し、本種は花が大きくて見た目も大変立派だ。さらに色が薄いピンクで美しく、山野草の中でも人気のある種になるんだろう。園芸用として種子や苗が市場にたくさん出回っているようだが、その売られてる種子は元は野生のシラネアオイで、園芸マニアや業者が山から盗掘してきたものだ。今も盗掘するバカ者が後を絶たないらしくて、自然下のシラネアオイは年々その数を減らしていて生息地各県のレッドリスト(絶滅の恐れのある生物種リスト)に記載されている。

北海道~本州中部の日本海側の高山が生息地というから、古い時代にはあまり人間に馴染みがなかったのか、和歌に唄われるとか、俳句の季語になっているとかいうこともなく、さらに日本固有種だからか花言葉もない…と思っていたら、ありました。「完全な美」「優美」だそうです。はい、異論ありません(笑)。

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園芸花として民家の軒先で見るより、山に行って自然下のシラネアオイを見る方が余程価値があると思うんだけどねぇ。たぶんマニア様たちにはそんなことどーでも良いんだろうね。。。







by a7m3-sam | 2019-07-08 03:18 | Flower